社会保険労務士金子幸嗣事務所

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血圧が下がりました

血圧が下がりました。

 

年初からずっと高血圧が続いていました。数日前に、かかりつけ医(女医)の定期検診を受けました。高い血圧が継続していることを報告すると、満面の笑顔で

 

「お薬をもうひとつ増やしましょう」

 

と宣言されてしまいました。もうしばらく様子を見ていただけないかと交渉したのですが、ムダでした。薬を増やした結果はすぐに出ました。高い方の血圧が、130を下回るようになりました。

 

かかりつけの担当医師は、とある私立病院の勤務医です。勤務医ですから、薬を一つ増やしたところで彼女個人の給与がダイレクトに増えるわけではないでしょう。あの満面の笑みは「ガイドライン通りに数値をコントロールできた」という、純粋な職業的達成感から来ているのかもしれません。

 

しかし、病院や製薬業界という大きな枠組みで見ればどうでしょうか。かかりつけ医の存在は、水道や電気などの生活インフラと同レベルの定期安定収入、まさに巨大な「サブスクリプションビジネス」の入り口となります。

 

現在、高血圧の診断基準は「上が140以上」ですが、薬を使ってでも「130未満」に下げるのが治療の目標値とされています。しかし、かつては「年齢プラス90」が適正血圧の目安とされていた時代もありました。医師によっては、年齢に逆らってまで一律の目標値に当てはめるより、昔の基準の方が人間の自然な老化として合理的だという意見もあります。

 

確かに、降圧剤によって脳卒中などのリスクが下がるというデータは存在します。しかし一方で、薬を使って何十年も数値を無理に下げ続けることが、最終的な寿命や生活の質(QOL)にどう影響するのかについては、すべての医師の意見が完全に一致しているわけではありません。血圧を下げすぎることによるリスク(Jカーブ現象)を指摘する声も耳にします。

 

現状、高血圧と推定される日本人は約4300万人になります。医療機関を受診している人が約2700万人。そして実際に、高血圧の薬を飲んでいる人は約2400万人になります。

 

とてつもなく巨大なビジネスです。しかも、一度飲み始めれば長く続くサブスクリプションです。厳格化されていく血圧の目標値を見るにつけ、この巨大市場の存在に疑義を感じざるを得ません。